冷たい空気を吸ったり、埃っぽい場所へ行ったりすると、咳やくしゃみが出ます。これは、のどや気管、気管支などの粘膜が刺激を受けた反射によって起こります。そのため、咳が出た＝病気というわけではありません。しかし、咳が長引く場合は何らかの病気の可能性を考える必要があります。

咳には様々な種類のものがあり、それぞれの病気によって咳に特徴があらわれます。

（咳の一例）

・「コンコン」という空咳
・「ゴホゴホ」という痰が絡んだ湿咳
・「ヒューヒュー」「ゼーゼー」というような喘鳴（ぜんめい）
・「ケンケン」という犬の遠吠えのような咳

お子さまの咳が続くようであれば、少し様子を見て「体力の消耗が激しく食事も摂れていない」「眠れない」などの場合は、咳止めを使用して少し楽にしてあげることも必要です。

のどや気管、気管支などの粘膜が受けた刺激は、神経を介して脳の咳中枢に伝わります。そして、咳中枢から横隔膜や肋間の筋肉を収縮させる信号が送られることで咳が起こります。
咳は、粘膜に付着した細菌やウイルス、埃などの異物を体外に排出しようとする体の防御反射なのです。

お子さまの呼吸器は大人の3分の1程度と短く狭いので分泌液などが溜まりやすく、咳をして異物を排出する力も弱いため、咳き込むことが多くあります。