耳鳴りとは
耳鳴りは音を伝える聴覚伝達系(外耳・内耳・中耳・聴神経)に異常が生じることで起こると考えられています。このなかでも内耳に起こる異常が比較的多いと言われています。
耳鳴りの症状や原因はさまざまですが、耳鳴りと同時に難聴やめまいが起こることもあります。
こんな症状があれば耳鳴りを疑いましょう。
□常に(または断続的に)頭の中で音が鳴っている。
□周りが静かになると音が大きくなったように感じる。
耳鳴りの原因
耳鳴りの原因は解明されていないことも多くあるのが現状です。
一般的には耳の入り口から脳までの音の伝達経路に異常が生じて起きると言われています。外界から伝わる空気の振動がない状態であるにもかかわらず、異常な信号を発することで脳の神経に興奮を生じることで、耳鳴りが起こると考えられています。
耳の異常だけではなく脳や脳の血管が引き起こす耳鳴りもあり、早急な検査・治療が必要となります。
また、過度のストレスが耳鳴りを引き起こすこともあります。
耳鳴りの治療
耳鳴りは外界からの音の聞こえの問題ではないため、その程度を客観的に測定することが難しいという一面があります。そのため完治には時間がかかることもあります。
できる限り検査を行い原因を特定したうえで、治療を開始します。
脳や脳の血管が原因の耳鳴りでなく、音の伝達系に問題のある耳鳴りについては薬の処方や生活の改善を実施し、状態の推移を注意深く観察し、状態に応じて補聴器の使用や音響療法を実施することもあります。