お子さまの便には、月齢が小さいほどやわらかく、回数が多いという特徴があります。それは消化機能がまだあまり発達していないからであり、少し多めに水分を摂っただけでも便はやわらかくなります。
離乳食が始まる年齢になると、食べるものによっても便の色や形が変化します。そのため、たとえ下痢になったとしても、元気があり、機嫌が良くて、体重もきちんと増えているようであれば心配する必要はないでしょう。

しかし、普段と比べて水分量や回数が多い・においが異なるといった場合は注意が必要です。「熱やその他の症状がないか」また「便の色が赤い（血便）、白いなど、いつもと違うところがないか」を確認してください。下痢の回数が増えたのに水分を摂れていない場合は必ず受診しましょう。

お子さまが下痢を起こす原因の大半は感染症です。ウイルスや細菌に感染すると、大腸が炎症を起こしてしまい、栄養や水分を十分に吸収できなくなります。そのため下痢を引き起こしてしまうのです。
ウイルスや細菌に感染したことで腸管が傷ついて弱っている場合、栄養や水分の吸収が悪くなり、長期間下痢が続くこともあります。
その他にも、食べ過ぎや身体の冷えなどによって下痢を起こすこともあります。この場合は、小腸の粘膜の動きが低下し、水分の吸収が出来なくなることで下痢を起こしてしまうのです。

下痢と感染症は深く関わっているといえます。そのため、お子さんのおむつ替えをした後は必ず石鹸で手を洗い、アルコール消毒をすると良いでしょう。