難聴とは
難聴と一言で言っても、原因や症状によってさまざまな難聴が存在します。
また、難聴は「音がまったく聞き取れない」ことだけを指すのではなく、
音を聞き取る力が低下した状態全体を指して難聴と呼ばれています。
耳が聞こえなくなった、または耳が聞こえにくくなったという症状に加えて、
耳鳴りやめまい、頭痛などが同時に起こることも多くあります。
近年の研究では難聴を放置すると認知症やうつ病などの発症リスクが劇的に増加することが分かっています。
こんな症状があれば難聴を疑いましょう。
□(突然に)耳が聞こえにくくなった。
□年とともに耳が聞こえにくくなった。
□耳鳴りがする。
□めまいがする。
□頭痛がする。
難聴を放置するリスク
□認知症の発症リスクが上昇する。
□うつ病の発症リスクが上昇する。
□転倒するリスクが倍上昇する。
難聴の原因
難聴の原因はさまざまで、21世紀の医学でもその原因のすべてを特定できているわけではありません。しかし、慎重に検査を重ねることで、原因を特定し難聴を改善することができる難聴も着実に増えてきています。
難聴にはそのメカニズムによって「感音性難聴」・「伝音性難聴」・「混合性難聴」などの分類が存在します。
難聴の治療
難聴の治療にはその原因となっている疾患自体の治療が必要です。また、すべての難聴で治療をしたことにより聴力を回復できるわけではありません。難聴が発症して約4週間で音の聞こえが固定されてしまうため、難聴が進む前に早期に治療を開始することが必要となります。また、難聴を放置すると認知症やうつ病の発症リスクが著しく増加しますが、適切な治療や、補聴器などを使用した聞こえの改善を行った場合には、発症リスクは健聴者と同等にまで低減することがわかっています。